センター長挨拶

ごあいさつ
 
みやぎ心のケアセンター センター長 小髙 晃
 
 東日本大震災から8年になろうとしています。東南海地震の到来も想定される中、熊本、大阪、北海道等の地震と各地の水害など、災害が連続しています。被災された皆様にお見舞いを申し上げ、亡くなられた方々には謹んでお悔やみを申し上げます。災害と向き合いながらどのように生き、社会を作り、助け合ってゆくべきか、という問いは、さらに重みを増しています。
 みやぎ心のケアセンターは、2011年12月の設立以来、被災市町の支援機関と連携した訪問活動を基盤として、被災地の皆様の精神保健に関わる支援活動を進め、同時に支援に当たる方々への支援も続けてきました。この間、応急仮設住宅の入居者は減少し、災害公営住宅への入居が進み、震災直後の凄惨で荒々しい風景はわずかな名残をとどめるのみとなりました。しかし、なお2000人以上(2018年9月現在)の方が応急仮設住宅に生活し、生活基盤、人とのつながりやコミュニティの再生などに多くの課題が残されています。孤立感の中で生きる方々、震災直後の喪失と悲嘆や心の痛手を幾分かゆとりの出たこの時期により強く感じる方、改めて未来を見つめたときの希望のなさや無力感を抱える方、震災後の緊張や不安と共に成長し、心のよりどころを求めて悩む子供や若者・・・などなど、子供から高齢者まで、問題は多様化し深まっています。
 震災後の心のケアは今後も継続する必要があることは明らかであり、国や県もこの方針を維持するものと思われます。私どもは、これまでの活動を通して、予防的活動や訪問を基盤として、地域精神保健福祉活動の体制を整え、持続する支援需要に応え、核となる人材の確保と育成を続け、住民・関係者のつながりを作ることが欠かせないものと痛感しています。震災後の経験を心に刻み、困難に向き合う全ての人々にとって安心できる社会の実現を目指して、皆様と共にあゆみを進めてまいりたいと思います。
(2018年12月)
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